Mar 08, 2011
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JR東日本の清野智社長は5日の会見で、東日本大震災で津波の被害を受けた八戸、山田、大船渡、気仙沼、石巻、仙石、常磐の在来線7線区について、地元自治体や国と協議し、すべて復活させる方針を明らかにした。
4日現在、7線区の施設被害は計1680カ所。気仙沼線は駅舎の消滅が9駅、線路や橋桁流失などが240カ所に上ったほか、仙石線390カ所、常磐線800カ所など7線区とも路盤や軌道の痕跡すらないほど壊滅的な被害を受けた。
清野社長は「地域再生に鉄道は不可欠。町づくりの段階から関与し、復興につながるようなルートで復活させたい」と約束した。
震度5強を記録した首都圏の当日の対応については「激しい揺れで全線区の徒歩点検に時間がかかり、運転再開を断念した。ホームからの転落など混乱による事故を防止するため駅のシャッターを閉めたが、結果的に配慮に欠けていた」と陳謝。
今後、震災時の運転再開と避難者対策を再検討する。【斎藤正利】
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穀倉地帯の仙台市東部地区は、東日本大震災の大津波で耕地面積の約8割が被害を受けた。水田はがれきと汚泥に覆われ、一部は海水につかったままだ。1300戸以上の農家の被害の全容もまだつかめず、JA仙台(宮城野区)で5日に開かれた農業災害復興連絡会では、その一部が報告されるにとどまった。今年の作付けはもちろん、今後数年間の耕作は絶望的だ。農家の人々は「絶望ではなく希望を」と、国策としての農地復興に望みを託す。【高橋宗男】
東部地区は仙台市内の耕地の約3割を占める田園地帯。地区の耕地約2300ヘクタールの1800ヘクタールが被災した。
若林区で農地21ヘクタールを営む農業、木村浩市さん(53)は「撤去しようとしても重機が浮くような大木だ。どこから手を付けたらいいのか」と途方に暮れる。近くの地域では住宅街が全壊し、木村さんの農地も97%が津波に襲われた。フォークリフト、田植え機、共同所有する乾燥施設。みんな海水をかぶって使えない。「借地料をどうすればいいのか」
木村さんは津波から逃れ、近くの中学校に避難。車椅子生活の父親(78)ら家族6人で、外に止めた車中で5夜を明かした。自宅は流されなかったが浸水した。親類の経営するアパートに移ったが「いつまでも甘えるわけにはいかない」と思う。
亡くなった知人らの苦しむ表情を思い出し、最近はよく眠れない。だが「俺が暗くなってたらだめだ」と自ら言い聞かせ、400年続く農家の18代目として「復興、それしかねえ」と地域の先頭に立つことを決めた。
水を漏らさない圃場(ほじょう)、排水施設、水路。復旧には莫大(ばくだい)な費用が必要だ。がれき撤去の後には汚泥除去、土壌に異物がないかも調べなければならない。塩害対応はその次という。どれほどかかるか予測もつかない。宮城県は津波被害を受けた水田を転作地扱いとするよう国に求めている。
「農家は昨年の収入で半年暮らす。専業農家ほど夏以降の収入がなくなる」。仙台東土地改良区の佐藤稔理事長(61)は5日の連絡会で指摘した。「真綿で首を絞められる苦しみが待っている。土木建築業者だけでなく、農家にも仕事がほしい」。農家は悲痛な叫びを上げている。
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◇救援金を受け付けます
毎日新聞社と毎日新聞東京社会事業団は、東日本大震災の被災者のために救援金を受け付けています。寄せられた救援金は、日本赤十字社を通じて被災地に送るとともに、医療など救援活動をしている団体の支援にも使わせていただきます。
<郵便振替>毎日新聞東京社会事業団(00120・0・76498)。「東日本大震災救援金」と明記してください。送料はご負担願います。
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